31・32・33話 オルカロード:Orca lordorca:シャチ(英では killer whale) | |
・ケトス・オルキヌス:Cetos orcinus | |
ケトス:cetos = cetus 海の怪物(クジラ,イルカなど). オルキヌス:orcinus 冥府の. 「冥府の海の怪物」(冥府のシャチ)といったところでしょうか? | |
関連した生物の学名は ・シャチ:Orcinus orca ちなみに、orca を羅和辞典で引くと、シャチ とだけ出ていますが、古代ローマ人はこの生物に、「海の悪魔」としてこの名を付けたとのことです。 現実のシャチは確かに大食い(海の食物連鎖の頂点)です。体長5mのシャチの体内から、イルカ13頭、アザラシ15頭の残骸が発見された例もあり、クジラを襲うことがあるのも事実ですが、生態学者達の観察により、「殺し屋」「悪魔」などでは無いことがわかってきています。その海域で最も効率良く採集できる生物を餌とするのであって、サケの群がいればサケを、アザラシの群がいればアザラシを、ペンギンの群がいればペンギンを食べるだけのことです。(こう書くと残酷に思うかもしれませんが、自然界に生きる以上、食物連鎖と無縁ではいられません。直接手を下さない人が多いだけで、人間が一番多くの種類の生物を食料としているのは説明するまでもありませんね)。人間に危害を加えた例は2例のみ知られています。(理由もなく襲ったわけではなく、一件は、人間が先にシャチを傷つけたとのこと) *2024/12/10補足・・・以前(この項のUPは2001/10/08)は前述のように魚からペンギン、アザラシ、クジラと何でも食べると思われていました。現在の研究では、1万年ほど前から南極海だけで魚食い、海棲哺乳類(アザラシ等)食い、クジラ食いと、混血のない3タイプ(最近は4タイプ)に分化していることがわかっています。遺伝子レベルで異なり、別種とすべきという説も提唱されております。また、人への危害は、仲間に危害を加えられての報復、飼育下でストレスをためた個体に引きずり込まれた飼育員が溺死、という例が報告されています。(→ウィキペディア シャチ) 最初は関谷真澄を泳がせて、あかつき号メンバーの居場所を探し出し、オルカロードが殺害しているのかと思いましたが、テレ朝公式サイトによると、関谷真澄には「エルロード(おそらく32話OPの 水のエル)」が取り憑いて殺人を行わせているとのことです。「エル」は、英和辞典を引いても今のところそれらしい語が発見できません。m(_ _)m ところで、彼の武器、「因果のフランベルジェ」ですが、この名称(フランベルジェ)を持つ剣が実際に登場するのは中世ヨーロッパの事なのですが・・・(ラテン語が使用された古代ローマにおいては、この形状の剣はまだ無いはず) なお、このような波状(あるいは鋸歯状)のエッジを持つ刃物で怪我をすると実際かなり痛いですし、治りも遅いので気を付けましょうね。身近な例ではパン切りナイフ、冷凍食品用包丁、鋸等が挙げられます。 |