UNKNOWNアギトの怪人達は、人間側からはアンノウン(UNKNOWN)と呼ばれています。クウガの未確認生命体に相当する呼称ですね。UNKNOWN No.**(そのまんまですね)とでも呼ばれるのかと思いましたが、特にナンバリングはされていない模様です。(そういえば「ガメラ3」でも管制室のスクリーンに、イリスが「UNKNOWN」と表示されていました。脱線ついでに、この時のF15が、クウガもといクーガー1,2でしたね)話を元に戻します。クウガの作品中でのグロンギに相当する呼び名が、ロードのようです。何となく、今回も人間側からはそうは呼ばれないような気がしますが(後述)・・・古代の神々がモチーフとのことです。ということは綴りはおそらくLord(英)でしょうか?「力」を行使する際に頭上に光の輪が出現すること等も神々を意識させますね。我々の世界にはあの頭上の輪を通じて行き来しているそうです。ジャガーロード(豹マン)では背中に不自然な出っ張りが確認できますが、そのうちあのあたりから羽根でも生えてくるのではないかと想像してしまいます。・・・と思っていたらテストゥード(金亀銀亀)の背中の出っ張りは小さいながら羽根のようですね。アングィス(蛇男蛇女)の背中にも羽根が確認できます。コルウス(カラス)は確認するまでもありませんね。なお、この羽根状突起は、アナザーアギトにも確認できます。 他に彼らに共通する頭部の外見的特徴として、鼻から上はモチーフとなった動物のものだが、顎は人間の頭蓋骨である、というのがあり、不自然な不気味さを醸し出しています。 パンテラス・ルテウス(黄色の豹マン)は、殺人を行う際、手を「Z」の形に動かし、「うう、ずぃ(じ?)」と言っていました。以降の怪人達も殺人の際には「Z」を描いています。「終わらせる」という意味なのでしょうか?ロード語=ラテン語説が濃厚ですが、「Z」はラテン語では「ぜた」と言うようなので、もう少し様子を見たいと思います。なお、ヘブライ語では「Z」は「ざいん(!)」で、剣、究極、終わりを意味するそうです。 ※ずいぶん前に、夢うつつの状態で見たので、どこの資料だったかは失念してしまいましたが、手話で「あいつで間違いない」との意味だという文章を読みました。要確認ですね。 彼らの目的は、北條・氷川刑事らの推測通り、「アギトに覚醒する可能性があるので、超能力者を根絶やしにする」でだいたい間違いなさそうです。5・6話を観る限り、謎の黒青年は怪人達より高位の存在ですし、黒青年と現・沢木哲也(真・津上翔一)の会話より、人間達が超能力を持つことを青年は快く思っていないようです。「愛する人間」に、こんなはた迷惑でお節介な干渉をしてくる存在って、石ノ森世界では・・・やっぱり神様ですよね・・・? 42話を観る限りの彼ら側の事情は、別次元で敵対する黒青年(人類を創造したらしい)と白青年(アギトの力を持つ)の、はるか昔の争い(我々よりはるか高次元において、時間が意味を持つのかは疑問ですが)が、現在に現れたということのようです。 白青年のアギトの力が人類に蒔かれ、遙かな時を経た現在、覚醒が始まった。人類の変化を嫌う黒青年は覚醒した人間の抹殺を始める・・・ この青年、サントラより推察するに、オーヴァロード(Over lord ?)というようです。まさかあの曲が沢木哲也のテーマということはないでしょう。 あかつき号において、白青年は沢木哲也(現・津上翔一)の中のアギトの力を覚醒させました。その余波を受けて、他の乗員乗客もやがて覚醒する運命を背負わされることになります。全員悲嘆にくれる中、木野薫はその状況を逆に利用してアギトとして覚醒しようとしたようです。彼の過去と相まって大きく歪んだものになりましたが。そう考えると、アナザーアギトのanotherが持つ意味はより深いものが感じられますね。 もっとも、アギトへの覚醒は、あかつき号メンバーとは関係ないところでも起こっているようで、テレビスペシャルでは、国枝”京本”東の息子が変化に耐えられず自殺していました。これが人類規模で起こっているとすれば、世界中でアギトが誕生することになりますね。(一応、これを書いたのは47話以前) ギルスは「アギトの一種」らしいので、黒青年が「珍しいな」といったのは、覚醒の際にあの形態が発現することが稀であることを意味しているようです。 で、クモ種怪人、コウモリ種怪人に相当するのが、ジャガーロード、トータスロードの呼称のようです。もっとも、クウガ劇中で「〜種怪人」という呼称は使用されなかったのと同様「〜ロード」という呼称も劇中では使用されませんでした。 ロード怪人個々の名前はラテン語(一部ギリシア語)が使われています。生物にはふだん我々が呼ぶ和名の他に、ラテン語による学名が付けられていますが、これに準じたものになっているようです。生物は、大きいまとまりの順に、界・門・綱・目・科・属・種で分類されています。本来の学名は、リンネによる二名法が用いられており、最初が属名(文法上主格単数または外来語でもそのように取りあつかわれる名詞)、2番目が種小名(1字以上からなる属名と文法上の性が一致する主格単数の形容詞、または属名と同格の主格単数名詞、または所有格の名詞)、最後に命名者名(と命名年)が付記されます(亜種については種小名の後に亜種小名が付きます)。でも、実際の生物の学名でも結構アバウトに付けているものも多いようです。(偉そうに書いたものの、最終話放映終了後に東映公式サイトにて発表された制作者側のコメント(アンノウン・ネーミング)によると「学名の二名法には従っていない」とのことでした) 最初は、人間側がアンノウンを新種と判断し、学名を付けているのかとも思いましたが、全く彼らの名前が口にされることがないので、どうやらそうではないようです。 22・23話登場のビーロード(Bee lord)を例に比較してみましょう。 実際の生物
ロード怪人
実際の生物
ロード怪人
これは結構それっぽい名前が付けられている例ですが、属名、種小名がそのまま実際の生物に対応しているとは言い切れない部分が多々あります。(その辺はおいおいということで・・・m(_ _)m ) このコーナーでも実際の生物の学名を記すことがありますが、属名と種小名(例の黄文字部分)にとどめます。
ところで、ライダーが3人(アナザー,G4,マイルド(^-^;)まで入れれば6人)もいて、そちらの描写に手を掛ければ、旧シリーズやグロンギのような「怪人模様」を描く余裕も無くなろうとはいうものですが・・・アンノウン=ロードに対しては、やっぱり少々「物足りない」観はありますね。散々更新を停滞させた上に、今更の愚痴ですが・・・m(_ _)m (逆に555のオルフェノク御三方は、涙無くしては観られません) |