45・46話 ヘッジホッグロード:Hedgehog lord

 hedgehog:(動)ハリネズミ.(米)ヤマアラシ

・エリキウス・リクォール:Ericius liquor

  よってたかって袋だたき・・・
 

 エリキウス:ericius:(動)ハリネズミ.スペインの騎士.
 リクォール:liquor:流動状.液.水,海.流れる,液状である.水になる.
 「液ハリネズミ」(液ヤマアラシ)といったところでしょうか?
 (東映公式サイトでは「ヤマアラシ怪人」と紹介されていました。)
 関連した生物の学名は
 ・ハリネズミ:Erinaceus europeus
 ・ヤマアラシ(インドタテガミヤマアラシ):Hystrix indica

 なお、Erinaceusは、”非常に荒い毛をした”、Hystrixは、ギリシア語で、”ヤマアラシ”または、”ハリネズミ”をさす語です。どこでもヤマアラシとハリネズミは混同される傾向にあるようですね。実際にはハリネズミは食虫目(モグラ等)、ヤマアラシは囓歯目(ネズミ,リス等)に分類され、イヌとネコ(どちらも食肉目)より縁が遠い存在です。詳しくは生物関係の書籍で進化の系統図をあたってみて下さい。

 ハリネズミの方は、現在ペットショップでも普通に売られています。皮膚はだぶだぶで、身を丸めた上にずだ袋を被るようにして全身を針で覆うことができます。体表の針(体毛が変化したもの)は触っても、せいぜいちくちくいがいがする程度ですが、外敵から身を守るのに充分役に立っています。(ただしひっくり返されると弱い)

 ヤマアラシの方はハリネズミに比べ、やはり体毛が変化した、はるかに物騒な棘を持っています。外敵に会うと棘を逆立てて鳴き声を出して威嚇、それでも敵が去らないときは後ろ向きの突進を行います。棘は相手に刺さると抜けて体内に残ります。この反撃に遭い、棘が肝臓と肺に達し死亡したトラ(成獣)の記録もあります。さらに、北アメリカ大陸産のヤマアラシの棘には表面に多数の「返し」があり、一度刺さるとどんどん体内に食い込んでいくという厄介なものです。2cmほどの棘が、1日で5cmも食い込んだとの報告もあります。尾を相手に打ちつける攻撃をとることもあり、これが「針を飛ばす」との誤った言い伝えにつながったと考えられています。

 ハリネズミのキャラクターとしては「音速ハリネズミ」が有名ですね。

   
 


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