グロンギ式カウントの計算法


数学が苦手な方には辛いと思いますが、お付き合い下さい。(私も専門ではありません)

とりあえず、脳味噌を9進法の位取り記数法による表記に切り替えましょう。(彼等は位取り記数法は採用していないようですが・・・)

10進法
9の累乗
9進法(位取り表記)
グロンギ語
0
0
0
存在せず(グロンギ族には0の概念は無し)
1
90
1
パパン
9
91
10
バギン
81
92
100
バギングバギン
729
93
1,000
バギングバギングバギン
6,561
94
10,000
バギングバギングバギングバギン
59,049
95
100,000
バギングバギングバギングバギングバギン
531,441
96
1,000,000
バギングバギングバギングバギングバギングバギン
4,782,969
97
10,000,000
バギングバギングバギングバギングバギングバギングバギン
43,046,721
98
100,000,000
バギングバギングバギングバギングバギングバギングバギングバギン
387,420,489
99
1,000,000,000
バギングバギングバギングバギングバギングバギングバギングバギングバギン
3,486,784,401
910
10,000,000,000
バギングバギングバギングバギングバギングバギングバギングバギングバギングバギン

 彼等のカウントはすべて、それぞれの桁に1〜8(パパン〜ゲギド)をかけたもの(〜グ〜)の和(〜ド〜)で表されます。
 10進法を9進法に換算したい場合は、9進法の1番大きい桁がどれだけ含まれるか見当をつけた上で、余りをどんどん9の乗数で割っては余りを出し、割っては余りを出し・・・と繰り返していけば求めることが出来ます。2進法でも9進法でも10進法でも、1つ1つの数の積み重ねであることには変わりありません。ただ、桁の区切り方が異なるだけです。


 <例1>

  10進法の100,000,000(壱億)を9進法に換算してみましょう。

 *方法その1

  a)43,046,721(=98)<100,000,000<387,420,489(=99) ですね?
   さらに、43,046,721(=9の8乗)×2<100,000,000<43,046,721×3 です。

   とりあえず、一番大きい桁は、98(バギングバギングバギングバギングバギングバギングバギングバギン)が
   少なくとも2つ分はあることが解りました。
   バギングバギングバギングバギングバギングバギングバギングバギング ドググ ですね。
   ここから、余りの 100,000,000−43,046,721×2=13,906,558 が求められます。
   この 13,906,558 を、さらに9進法に換算していくことになります。

  b)4,782,969(=97)×2<13,906,558(=aの余り)<4,782,969×3 より、
   次の桁は97(バギングバギングバギングバギングバギングバギングバギン)が2つ分です。
   バギングバギングバギングバギングバギングバギングバギング ドググ ですね。
   ここから、余りの 13,906,558−4,782,969×2=4,340,620 が求められます。

  c)531,441(=96)×8<4,340,620(=bの余り)<4,782,969(=97) より、
   次の桁は96(バギングバギングバギングバギングバギングバギン)が8つ分です。
   バギングバギングバギングバギングバギングバギング ゲギド です。
   ここから、余りの 4,340,620−531,441×8=89,092 が求められます。

  d)59,049(=95)<89,092(=cの余り)<59,049×2 より、
   次の桁は95(バギングバギングバギングバギングバギン)が1つ分です。
   バギングバギングバギングバギングバギング パパン です。
   余りは、89,092−59,049=30,043 です。
   ここで余りが無ければ、最後の「〜グ パパン」は付ける必要はありません(以降同じ)

  e)6,561(=94)×4<30,043(=dの余り)<6,561×5 より、
   次の桁は94(バギングバギングバギングバギン)が4つ分です。
   バギングバギングバギングバギング ズゴゴ です。
   余りは、30,043−6,561=3,799 です。

  f)729(=93)×5<3,799(=eの余り)<729×6 より、
   次の桁は93(バギングバギングバギン)が5つ分です。
   バギングバギングバギング ズガギ です。
   余りは、3,799−729×5=154 です。

  g)81(=92)<154(=fの余り)<81×2 より、
   次の桁は92(バギングバギン)が1つ分です。
   バギングバギング パパン です。
   余りは、154−81=73 です。

  h)9(=91)×8<73(=gの余り)<81(=92) より、
   次の桁は91(バギン)が8つ分です。
   バギング ゲギド です。
   余りは、73−9×8=1(パパン) です!

   以上、a)〜h)までの結果を加える(〜ド〜でつなぐ)と、10進法の 100,000,000 は、グロンギ語では、
    バギングバギングバギングバギングバギングバギングバギングバギングドググド
    バギングバギングバギングバギングバギングバギングバギングドググド
    バギングバギングバギングバギングバギングバギングゲギドド
    バギングバギングバギングバギングバギングパパンド
    バギングバギングバギングバギングズゴゴド
    バギングバギングバギングズガギド
    バギングバギングパパンド
    バギングゲギドド
    パパン_
   ということになります。お疲れ様でした!(^o^)


 *方法その2(こっちの方が楽です)

  10進法の 100,000,000 は、108 です。
  ということは、9進法(位取り記数法による表記)では、118 になります。

  9進法(位取り記数法による表記)では、8+1=10(8+2=11) になることを守れば、筆算が可能です。

___
10の累乗
(10進法)
11の累乗
(9進法)
筆算
(9進法)
102 112
11
×11
11
+11_
121
103 113
121
×11
121
+1,21_
1,331
104 114
1,331
×11
1,331
+13,31_
14,641
105 115
14,641
×11
14,641
+146,41_
162,151
106 116
162,151
×11
162,151
+1,621,51_
1,783,661
107 117
1,783,661
×11
1,783,661
+17,836,61_
20,731,371
108 118
20,731,371
×11
20,731,371
+207,313,71_
228,145,181

  9進法の 228,145,181 を、このページ冒頭の表に当てはめて、各桁毎にまとめていくと
  方法その1と同じ結果が出ます。

   100,000,000×2
   10,000,000×2
   1,000,000×8
   100,000×1
   10,000×4
   1,000×5
   100×1
   10×8
   1×1
 バギングバギングバギングバギングバギングバギングバギングバギングドググド
 バギングバギングバギングバギングバギングバギングバギングドググド
 バギングバギングバギングバギングバギングバギングゲギドド
 バギングバギングバギングバギングバギングパパンド
 バギングバギングバギングバギングズゴゴド
 バギングバギングバギングズガギド
 バギングバギングパパンド
 バギングゲギドド
 パパン_



 <例2>

  10進法の6,000,000,000(六拾億)を9進法に換算してみましょう。

   例1の、方法その2の結果を10進法で60倍、すなわち9進法で66倍すれば良いことになります。

_____
228,145,181
_____
×66
_____
1,484,004,236
_____
+14,840,042,36_
_____
16,434,046,606

  9進法の 16,434,046,606 を、このページ冒頭の表に当てはめてみます。

   10,000,000,000×1
   1,000,000,000×6
   100,000,000×4
   10,000,000×3
   1,000,000×4
   100,000×0
   10,000×4
   1,000×6
   100×6
   10×0
   1×6
バギングバギングバギングバギングバギングバギングバギングバギングバギングバギングパパンド
バギングバギングバギングバギングバギングバギングバギングバギングバギングギブグド
バギングバギングバギングバギングバギングバギングバギングバギングズゴゴド
バギングバギングバギングバギングバギングバギングバギンググシギド
バギングバギングバギングバギングバギングバギングズゴゴド

バギングバギングバギングバギングズゴゴド
バギングバギングバギングギブグド
バギングバギングギブグド

ギブグ_

 ここまでできれば、ドルドが相手でもたぶん何とかなるでしょう。(^-^;)


 ここで示した内容は、プログラムを組めばもっと簡単に出来ると思いますが、あいにく私にはその知識がありません。あくまで、紙と筆記用具とせいぜい電卓を使用する際の方法です。数学者の方から見ればおかしい部分もあるかと思いますので、もし御覧になっている方がいらっしゃれば(いるのだろうか?(^-^;;;)、ご指摘いただけると幸いです。



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