グロンギ族の数学

グロンギ族は9進法を使用している。

*誤解の無きよう書いておくが、彼等が9までしか数えられないとわけでは断じてない!!!
 いや、久々に見たファンロード2001年7月号シュミ特のネタが気になったもので・・・

1=わーん パパン 
2=とぅー ドググ 
3=すりい グシギ 
4=ふぉー ズゴゴ 
5=ふぁい ズガギ 
6=しくす ギブグ 
7=せぶん ゲヅン 
8=えいと ゲギド 
10=ないん バギン *10進法の9。8の次は位が1つ上がる
*存在せず 
2001年度日本SF大会において、ゲストのクウガ文芸担当、村山桂氏(グロンギ語の生みの親である!)の口から、「グロンギ族には0の概念がない」との話があったとのことである。

 用例
 1)バギングバギン(ビン)(EP.5:バラのタトゥの女)
  ないんがないん(人)
  10 ×10 =100(9進法:グロンギ)
   9 × 9 = 81(10進法)
  (ゲームに出かけるバヅー=6号に殺人の目標値を課す。
   ドググビヂ(とぅーにち=2日)という期限付き)

 2)バギングドググゲギド(同EP.5:バヅー=6号)
  ないんがとぅーえいと
  10 ×2(+)8  =28(9進法:グロンギ)
   9 ×2 + 8  =26(10進法)
  (高架橋下に突き落とされた犠牲者の前での台詞)

 3)バギンググシギ(ビンレバ)(同EP.5:バヅー=6号)
  ないんがすりい(人目か)
  10 ×3   =30(9進法:グロンギ)
   9 ×3   =27(10進法)
  (用例(2)の犠牲者を前に、不審尋問した警官をつかんでの台詞(合掌)
   (10×2+8)+1で(10×3)となっている点に注目)

 4)バギングズゴゴドズゴゴ(ビンザ)(EP.6:バヅー=6号)
  ないんがふぉーとふぉー(人だ)
  10 ×4  +4 =44(9進法:グロンギ)
   9 ×4  +4 =40(10進法)
  (アジトの水族館(?)に戻り1日目の経過報告。この後上機嫌で酒をあおる。)

 5)バギングバギングドググ、バギングドググ(ビンザバ)(EP.13:ビラン=23号)
  ないんがないんがとぅー ないんがとぅー(人だな)
  10 ×10 ×2 (+)10× 2  =220(9進法:グロンギ)
   9 × 9 ×2 +  9× 2  =180(10進法)
  (新しいボード(算盤状)を前に、ビランがゲームの目標値を宣言。
   算盤状ボードの1桁分の珠が8個、
   ビランは、下から3段目=3桁目(バギングバギン)の珠を2(ドググ)個、
   下から2段目=2桁目(バギン)の珠を2(ドググ)個動かしている。
   この台詞の直後、バラのタトゥの女が日本語で「180人」と言っている。
   これも期限は2日)

 6)(ギブグジバンゼ)バギングゲギド(ビンボソグ)(EP.17:ガドラ=25号)
  (6時間で)ないんがえいと(人殺す)
        10 ×8  =80(9進法:グロンギ)
         9 ×8  =72(10進法)
  (この直後バラのタトゥの女の日本語解説入り。人数に比しての目標時間の短さに慄然)

 7)(ゲヅンジバンゼ)バギングバギングパパンドバギングドググ(ビンレ)(EP.31:バラのタトゥの女)
  (7時間で)ないんがないんがわーんとないんがとぅー(人だ)
         10× 10×  1+ 10×  2  =120(9進法:グロンギ)
          9×  9×  1+  9×  2  = 99(10進法)
  (バラがバダー=41号にゲゲル目標数を課す。「×1」という表現は初出)

* 〜+〜に当たる部分には、「ド」(〜と)が入る場合と入らない場合がある。
 聞き間違いを防ぐ観点からは、「ド」は入れた方が確実であろう。
 例えば、「バギングゲギドゲギド」と「バギングゲギドゲギド」は、
どちらも9進法で10×8+8=88、10進法で9×8+8=80である。
この場合、「バギングゲギドゲギド」と言う表現は9進法の性質上あり得ないので聞き間違いの心配はない。
 しかし、「バギングバギンドググ」(9進法で10×10×2=200、10進法で9×9×2=162)と、
「バギングバギンドググ」(9進法で10×10+2=102、10進法で9×9+2=83)は、全く異なる。
後者の場合は「バギングバギンドググ」と言った方が聞き間違いの危険性が少なくなる。
だが、EP.9のギイガのゲゲル目標数は、「バギングバギンドググ」の太字部分の「グ」を
殆ど全く聞き取ることができなかったので、「バギングバギン(ド)ドググ」と非常に紛らわしかった。

 ・・・そう思っていたら、EP.31では、「バギングバギングパパンドバギングドググ」という表現が出た。(用例(7))
(9進法で10×10×1+10×2=120、10進法で9×9×1+9×2=99)
バギングバギン(9×9)より大きく、バギングバギングドググ(9×9×2)未満の数については、EP.30までは登場しなかった。
ここでは、日本語で「あと125人」と言ったギノガ(=26号EP.18)は除く。

おそらく、9×9<A<9×9×2の場合、A=9×9×1+B(バギング バギング パパンド B)と表現するのであろう。
(0<B<9×9)
「×1」は一見必要無いように思われる。しかし、これが入ることで区切りの役割をするので、
確実にバギングバギン(9×9)の桁であることがわかる。

もし、「パパン」(×1)を抜かしてしまうと、用例7)は
「バギングバギン(ド)バギングドググ」(9進法で120、10進法で99なのは同じ)となる。
しかし、これは、「バギングバギンバギングドググ」と聞き間違う危険性が非常に高い。
(9進法で10×10×10×2=2000、10進法で9×9×9×2=1458となる。当然本来の数とまるで異なる)
少なくとも、聞き間違いの危険は「〜バギン〜」(〜×9〜)より「〜バギングパパンド〜」(〜×9×1+〜)の方が少ない。

同様に、9<C<9×2という数もこれまで登場していないが、C=9×1+D(バギング パパンド D)と表現すると考えられる。
(0<D<9)


*A,B,C,Dは自然数(0を含まない正の整数)とする


とりあえず、

「バギン(9)以外の数の直後にはグ(×)が付くことはない」
「バギン(9)の直後にド(+)が付くことはない」


 としておきたい。


 なお、0<E<1という数は登場していない。時間、日数、人数のみなので必要ないと言えば必要ないのだが、もし使う場面があるとすれば、ザジオあたりがアイテムの設計製作段階で使っていそうな気がする。そうだとしても、少数の形(0.0000・・・・)は取らず、おそらくは分数の形(1/(9×9×9×9×9・・・) )を取るのではないかと私(stone)は想像している。全くの私見である。

 ちなみに、グロンギ族が採用しているのは9進法だが、1日の概念は我々リントと同じ24時間(もちろん9進法で換算している)である。分、秒はどうなのだろうか?


グロンギカウント早見表(35KB)


早見表で対応できない場合のグロンギ式カウントの計算法


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