<「あのお店」訪問記>
−−−はじめに−−−
東映さんとの約束もあり、お店に迷惑をかけるわけには行かないので、具体的な店名、地名等は本文中には出しておりません(調べればすぐわかるでしょうが)。最初怪訝がりながらも(そりゃそうだ)、快く画像掲載の許可を出していただいたお店の方に、感謝いたします。そして、親身にお世話いただいた蛙男さんに、感謝と、これほどUPが遅れてしまったことのお詫びを申し上げます。
・・・いいんだべが?ほんとに、である。
若き冒険家がきれい事を現実にするため頑張り、知的で上品で極悪非道なサメ種怪人が客船から落っこちて大爆発した日、NET上でお世話になっている蛙男さんのご案内で、あの「ポレポレ」にお邪魔してきたのだ。
電気街駅前のカレー屋さんで昼食をとった後、蛙男さんの案内で電車に乗り北上。車中、話し込む。虫の話(オオスズメバチは昆虫界の「ゴ」だ!)、子どもの話(やっぱり子ども達はもっと自然に触れた方が良いですね)、当然クウガの話・・・気付いたときには一駅乗り過ごしていた。(^-^;) 蛙男さんは恐縮されていたが、今日は暇人なので全く問題なし。駅からすっきりとした欅並木の街道をてくてく歩く。道の脇には広々とした大根畑が広がっていたりして、のどかな眺めである。民家の庭にシュロが生えているのを見ると、暖かいところなのだという実感がわく。人が歩く速度というものは、外界から入ってくる色々な情報を整理するのに適していると以前何かで読んだが、本当にその通りだと思う。行ってみたい方には、時間に余裕があるのなら、バスも出ているが、徒歩で途中の雰囲気も味わうことをお勧めしたい。
そろそろだという蛙男さんの言葉に前方を見ると、見覚えのある青い屋根と煉瓦の壁が・・・「ポレポレ」ロケ地の「あのお店」である。
蛙男さんがデジカメで記念撮影をしてくれた。作品中実現しなかった「ゴオマ in ポレポレ」(^-^;)暑い思いをして黒ずくめで来た甲斐があったというものである。それまで荷物でしかなかった黒のこうもり傘を開く。五代がよじ登った壁も、ストンプを披露した駐車場も、傷ついた五代を気遣う桜子さんが通った道も、そのままである。感無量。生きてて良かった!
しかし、改めてみてみると、見慣れた風景の中に本来いないはずの人物がいるというのは、なかなかシュールなものだ・・・(^-^;;;)
なお、お店前の写真は、2001年の年賀状に使わせていただいた。 m(_ _)m
あ〜る〜はれた〜ひ〜る〜さがり〜
駐車場にて
お店正面にて
「(c)2000 石森プロ・テレビ朝日・ASATSU D.K.・東映」
お店に入る。店内はお客さんが結構入っているのだが、ざわついた感じは全くなく落ち着いた雰囲気である。満員だったとしても、ポレポレの戦場のような感じには絶対ならないだろう。吹き抜けになっており外見からは想像がつかないほど広い。ちなみに、二階の「あの窓」の内側は当然ながら客席であった(^-^;)。
一階道路側のテーブルに席を取り、注文を取る。お勧めのワッフルケーキ(チョコバナナ)と、ブレンドコーヒーをお願いする。カレーは・・・ドライカレーがあった。しかし、喫茶店に入ってこういうメニューをいただくのはいったい何年ぶりだろうか?(^-^;;;)甘さ控えめでペロリといただける。結局蛙男さんにおごっていただいてしまった。大変美味しゅうございました。m(_ _)m
またもや話し込む。話題が自分のヒーロー史に及ぶ。実は私はあまり旧作のライダーを観ていない。幼少時、非常に恐がりだった私は、等身大の怪人がピンポイントで子供を襲ってくるのが恐ろしかったのである。(幼稚園バスジャックすらも!) ストロンガー放映時には、サタン虫が入り込んだりしていないか、夜中にこっそり両親の耳元をのぞき込んだ経験すらある。親兄弟が気付かぬ間に怪人になっているというのは、とてつもない恐怖だ。巨大怪獣は何となく天災のような感じがして幾分気楽(!)だったので、ウルトラシリーズは観ていたのだが・・・勿体ないことをした。蛙男さんは私より*年大先輩なので、当然ウルトラもライダーもリアルタイムで観ている。当時、予備知識もなくいきなり観た強烈なイメージを熱っぽく語って下さった。例えば、我々再放送組は、放映前に予備知識として、ベムスターに破れた新マンを助けに初代マンとセブンがやって来ることも、更に後にはそれが視聴率伸び悩みによるテコ入れであったという「大人の事情」も知ってしまっている。これはある意味とても不幸だ。でも、当時の子ども達にはそんなことはどうでも良い。前二作との世界がつながった、まさに、こうだったら良いなという夢が現実になった、BIGプレゼントだったのだ。ライダーにしても(私のような腰抜けな例は論外として)、放映当時のわくわく感が蛙男さんの語りからビシバシ伝わって来た。当時はビデオもないから、画面に集中する度合いも今の子供とは比較になるまい。そして放映翌日の教室の熱い会話。まさに至福の子ども時代といえよう。何でも与えられることが幸せとは限らないのだと改めて思う。更に話題は移る。WEBのこと。グロンギ語のこと。クウガのこれから。仕事のこと。・・・これだけ濃い時間を過ごしたことはない。NET上で感じられる通り、いや、それ以上に暖かく、力強い方であった。
店を出てからも話し込み、駅に着いた時には辺りは暗くなっていた。名残を惜しみつつも、再会を期してサムズUPでお別れしたのであった。
帰宅して、メールをチェックすると、蛙男さんからメールが届いている。本当に気配りが行き届いた方である。私はというと、長旅と徹夜明け(ちょっと眠ってしまったが)の疲れで潰れてしまった。(T-T)
・・・随分UPが遅れてしまいました。言い訳のしようもありません。不義理の限り、本当に申し訳ありませんでした。
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