〜ご注意〜

 このページも、なるべく数学のページを一通り御覧になった上で御利用いただくことをお勧めいたします。


<グゼパ取扱説明>



 グゼパは、グロンギ族がゲゲルの際に数を数えるための道具である。リントの言葉では「うでわ(腕輪)」という。公式文書中では、カウンターブレスという名でも紹介されている。初出はEP.5のバッタ種怪人ズ・バヅー・バ(第6号)のゲゲルで、EP.24のカマキリ種怪人メ・ガリマ・バ(第36号)のゲゲルまで、ズ及びメのゲゲルで使用された。中間報告の際には、グゼパで記録した数をドドゾに記録する。
 ゲリザギバスゲゲルでは、コンドル種怪人ラ・ドルド・グ(第47号・B9号)がゲゲルの現場にバグンダダを持参しカウントするため、グゼパの出番は無くなった。(バグンダダ破壊後はまたグゼパを使用する予定だったのだろうか?)


guzepa_ani.gif グゼパ

<グゼパ>
*数字は9進法である(9進法の10=10進法の9)



 ムセギジャジャは、ゲゲルの際にグゼパを手首に装着し、勾玉状の珠を移動させてカウントする。グゼパ1個につき珠は9個付いているが、複数装着することにより、桁が上がっていくことに対応している。9進法で100,10進法で81(バギングバギン)に相当する数までのカウントの例を以下に示すが、1桁分の珠が9個あるために、桁が上がる際の操作が少々煩雑なものになっている。9進法の場合、バグンダダを見れば解るとおり、珠は8個あれば用は足りるのだが、グゼパは9個である。9個目の珠を使用しなければもっと楽だが、おそらく使うのだろう。あるいは、作品中の9個珠のグゼパは旧式で、(使い易い)8個珠のグゼパが既に開発されており、グロンギ族が今後も存続するのなら、次第に8個珠のものに移行していく過渡期なのかも知れない。それとも、こういった道具に関しては彼らは保守的なのだろうか?
 余談であるが、リント社会の算盤でも、戦前のものは下の珠が5個あるものがある(中国では、上の”5”に相当する珠も2個あるものが使用されている)。使ってみれば解るが、10進法において”1”に相当する珠は普通は4個で足りる。(5個目のにも本来の使い道があるのだろうが、不勉強故解らない)実は、制作者側が造形担当側に発注した時点で9進法の設定がなかったのでは?とも勘ぐりたくなってくる(実際は違うようだ)。逆に考えれば、グゼパは10進法の方が使い易い。

 *カウント例ではグゼパ3つを使用した際のカウント方法をあげたが、2つでも珠全部を使用(1の位の珠を全部と10の位の珠を全部)すれば、9進法で10×10×1+10=110,10進法で9×9×1+9=90に相当する数までカウント可能である(桁の上がり方まで10進法にした場合は99まで)。実は、このページが一通りできあがって、さんざん偉そうなことを書いてから「コレクションボックス デザイン画集」(小学館・刊)の設定書を見た(考えるのが楽しいので、完成するまで見なかった)。ちょっと失敗した。「2つつければ9+9=90人、3つつければ9+9=738人まで」カウント可能とのことである。(でも、その方法なら、3つつければ9+9+9=819までカウント可能ではないのだろうか?)ついでにそちらの資料とは左右逆に描いてしまった。どうせなら同じ向きにすれば良かった。次からはもっときちんと資料を読もう。・・・というわけで、10進法の80〜90に相当する数のカウント例も同時にUPしておく。


guzepa_count.gif グゼパカウント例1 無駄に凄いもの・・・構想2年 制作期間2週間・・・疲れた

<グゼパカウント例1>
*グゼパ3つを使う場合
 9進法で100,10進法で81に相当する数まで
 3分くらいかかります m(_ _)m
guzepa_count_b.gif グゼパカウント例・補足

<グゼパカウント例・補足>
*グゼパ2つを使う場合
 9進法で88〜110,
 10進法で80〜90に相当する数まで



 なお、図中の1の位,10の位、グゼパの中の数は9進法によるもので、下に表示されるものが現在のカウント(9進法及び10進法)である。読み上げ方については、数学及び早見表等を参照されたい。カウント例1の図では9進法で100,10進法で81に相当する数までのカウントであるが、当然それより大きい数のカウントも可能である。


 *アニメーションGIFが完成してから気づいたのだが、横に並べた方が見易かったかもしれない。作品中の手首につけた状態が頭の中にあったので、縦に並べてしまった。今から作り直すのはちょっと・・・(T-T)




(c)2000 石森プロ・テレビ朝日・ASATSU D.K.・東映






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